プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと|コンサルタントのためのステップアップ術 感想・概要レビュー

求められるコンサルタントのニーズを理解しよう

コンサルタントとクライアントの関係性は、相互的に上手く作用する必要がある。この本は、すでにコンサルタントとして活躍されている方向けに「プロセス・コンサルテーション」を実務に生かす方法を紹介する1冊です。

コンサルタントとして活躍されている方に、健全な援助関係を結ぶことで、効果的なコンサルテーションを実現する手法が丁寧に説明されています。

コンサルタントが行う援助の一般論と方法論を構築した決定版です。

効果的なコンサルテーション手法が分かる本

この本の内容は、コンサルタントとクライアントとの相互作用に焦点を当て、いかにして健全な援助関係を効果的に実現するかを伝える本です。

コンサルタントとしての40年を越える経験をもとに援助の一般理論と方法論を構築した決定版であり、すでにコンサルタントとして活躍している方にもためになる本です。

■この本で得られる知識
コンサルテーションの種類と違い
効果的なコンサルテーション手法
チームコーチングについて など

著者は、プロセス・コンサルテーションの提唱者

エドガー・H・シャイン

コンサルタント。MITスローン経営大学院名誉教授。心理学、心理社会学の博士。組織の文化や開発、キャリアなどの研究を行う。40年以上にわたるコンサルティング経験から、プロセス・コンサルテーションを提唱している。

こんな人におすすめ
・コンサルタント
・コンサルファーム
・コンサルティング込みのサービスを提供する企業

Aoフリーランスのライターとして、グローバル企業からベンチャー企業まで多くの会社のコーポレートサイトから商品・サービス紹介、事業紹介、沿革・採用ムービーシナリオ、エンドユーザー取材など、さまざまな業種・業態と関わってきたAoが独自目線で『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』をご紹介します。

プロセス・コンサルテーションとは

プロセス・コンサルテーションとは、「組織自体を変革したい」というクライアントを対象に、その問題の発見、解決方法を組織内でできるように支援することです。

コンサルタントはあくまでも支援者であり、問題はクライアントの課題であり、問題解決をし、組織自体が問題解決できる力を学ぶことが重要だといっています。

そもそも、コンサルテーションは3種類の手法があります。

コンサルテーションの3つのモデル

・情報 – 購入型

すでにクライアントが持っている課題に対し、門家であるコンサルタントが専門知識や情報の提供を行うモデルです。

つまり、クラインがすでに課題を見つけており、その解決策を求めているケースです。

・医師 – 患者型

コンサルタントがクライアントの課題を診断し、その問題個所を突き止め、解決策の提示するモデルです。

この場合は、クライアントは問題がどこにあるか分かっておらず、コンサルタントが調査、分析を行います。

・プロセス・コンサルテーション(PCモデル)

 

クライント自らが問題を理解して解決策を考えだし、実行できるよう支援するモデルです。
また、クライントがその方法を学ぶと同時に、どのように学ぶのかという方法も学習します。

このケースもクライアントは問題が分かっていませんが、コンサルタントが調査・分析・解決方法の提案を行うのではなく、クライアント自身がそれを行えるように支援していく方法です。

『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』では、このPCモデルを詳しく説明しています。プロセス・コンサルテーションは、近年最も需要のあるコンサルティング手法です。

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プロセス・コンサルテーションを実践するためのチームコーチング

ニーズが高いプロセス・コンサルテーションですが、それを実践するためには「プロセス・コンサルテーション」の理解と、健全な援助関係が必要です。

この本では、40年以上のコンサル経験を持つ筆者であり、援助の一般論と方法論を構築した筆者が、コンサルタントとクライアントの相互作用に焦点をあて、援助を進めていく方法を紹介しています。

コンサルタントの役割

コンサルタントには、組織を理解し、組織が自身で問題を解決するのを援助する役割に徹する必要があります。

そのためにコンサルタントは、クライアントに、周囲、内部、自分と他者との間に起きていることを洞察する力を与えるチームコーチング力が必要です。

これまで運営されてきた組織や関係性を内部から変えることは非常に難しいものです。コンサルタントは第3者であり観察するプロとして信頼を得て、適切なコーチングが行える関係性を築く必要があるのです。

求められるコンサルタントになろう

『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』は、今後コンサルタントとして生き抜くために知っておくべき手法です。

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複数の大手企業のコンテンツ制作を行う制作会社が各企業に行ったヒアリングでは、「依頼した仕事を手伝うだけでなく、相談役になって欲しい」という要望が多く聞かれました。これは単なる制作ではなく、コンサルティングを含めた制作ニーズがあるということでしょう。

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また、SaaS系企業にクライアントの担当者が求めることは「システムの利用だけでなく、それを自分たちだけで回せるようになること」だといいます。

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これらの話からも分かるように、クライアントが求めているのは問題解決のサポートだけでなく、自分たち自ら課題を見付け、解決できるようになることなのです。

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そんな時代だからこそ、コンサルタントはプロセス・コンサルテーションを理解することで、高く評価されることでしょう。

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また、プロセス・コンサルテーションが成功すれば、継続的に契約してもらえるだけでなく、企業内の別部署であったり、ほかの企業に紹介してもらえる可能性もあります。

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コンサルタントとして経験を積んできたからにこそ読んで再確認してほしい『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』をぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?

Ao

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プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと

目次

 

第1部 プロセス・コンサルテーションの定義
第1章 プロセス・コンサルテーションとは何か?
第2章 援助関係における心理力動
第3章 立場を均等化するプロセスとしての積極的質問と聴き取り
第4章 クライアントの概念

第2部 隠れた力とプロセスを読みとること
第5章 内面のプロセス:ORJI
第6章 対面関係の力動:相互作用とコミュニケーションの文化的なルール

第3部 学習サービスの提供における介入
第7章 コミュニケーションと計画的なフィードバック
第8章 促進的なプロセス介入:集団における課題プロセス
第9章 促進的なプロセス介入:個人間のプロセス
第10章 促進的なプロセス介入:対話

第4部 プロセス・コンサルテーションの実際
第11章 実際のコンサルテーション:参加、環境、方法、および心理的契約
第12章 プロセス・コンサルテーションと援助関係の展望

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