基本情報技術者試験とは|分かりやすく試験日や合格率、対策を解説します

基本情報技術者試験

近年ではBtoBでもBtoCでもデジタル管理は当たり前、さらにクラウドを利用したサービスやIot商品が主流となっています。

こうした流れのなか、システムエンジニアやプログラマー、WEBデザイナー、コーダー、WEBクリエイティブ職などITに関わる職種のニーズは急増。企業や教育機関などの団体のなかに情報技術に精通した人材が置かれるようになりました。

こうしたニーズを受けて、基本情報技術者試験を受ける人が増えています。

今回は基本情報技術者試験とは何かを分かりやすく解説します

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験とは、下記の表で表されている情報処理技術者試験のなかの1つで、基本情報技術者資格を習得するための試験のことをいいます。

この表では一番下にある黄色の部分です。

情報処理技術者試験の一覧

引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

基本情報技術者とは

PCやシステムの仕組み、ITネットワークや情報セキュリティ、さらにマネジメント、経営など幅広いITの知識を有していることを認定する国家資格です。

表を見て分かるように、情報処理技術者試験には13もの試験があり、そのなかで基本情報技術者はITの基礎知識を知り、確認する内容になっています。詳しく見ていきましょう。

基本情報技術者試験の内容

基本情報技術者試験に合格するために理解しておくべき主な内容は、テクノロジー系、マネジメント、ストラテジー系(マーケティング)などの大分類に分けられます。

ちなみに、2023年4月の試験以降のために修正された内容となっています。

主な科目を簡単にまとめました。

基礎理論
  • 離散数学
  • 応用数学
  • 情報に関する理論
  • 通信に関する理論 
  • 計測・制御に関する理論
アルゴリズム とプログラミ ング
  • データ構造
  • アルゴリズム
  • プログラミング
  • プログラム言語
  • その他の言語(HTML、XML、DDLなど)
コンピュータ 構成要素
  • プロセッサ
  • メモリ
  • バス
  • 入出力デバイス
  • 入出力装置
システム構成 要素
  • システムの構成
  • システムの評価 指標
ソフトウェア
  • オペレーティン グシステム 
  • ミドルウェア 
  • ファイルシステ ム 
  • 開発ツール
  • オープンソース ソフトウェア
ハードウェア 電子回路、機械・制御、半導体素子などハードルウェア
ヒューマンイ ンタフェース
  • マルチメディア 技術(音声処理、静止画・動画処理など)
  • マルチメディア 応用
マルチメディ ア
  • マルチメディア 技術(音声処理、静止画・動画処理など)
  • マルチメディア 応用
データベース
  • データベース設計
  • データベース方式
  • データ操作
  • トランザクション処理
  • データベース 用
ネットワーク ネットワーク方式(ネットワークの種類と特徴、インターネット技術、パケット交換網など)

引用:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱Ver.5.0,独立行政法人情報処理推進機構

基本情報技術者に合格するメリット

この資格を持っているとたとえば、下記の場合に役立ちます。

  • IT関連の企業に就職しやすくなる
  • IT業界で知識を生かして活躍できる
  • IT企業内で指導教育するのに役立つ
  • エンジニアやプログラマー、WEBデザイナーとしての信頼度が上がる
  • 上位資格取得を目指せる

これからIT業界で仕事をしたい人、すでにIT業界で働いている人、フリーランスのIT職で仕事を行っている人などに役立つ試験です。

基本情報技術者試験の実施概要

ここからは基本情報技術者試験の概要について解説していきます。

受講資格

基本情報技術者試験に年齢制限などの受講資格はありません。試験概要では、受講資格について以下のように書かれています。

IT を活用したサービス,製品,システム及びソフトウェアを 作る人材に必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者

つまり、学生でも社会人でもITの基礎知識を身に付けたいなら受講可能ということですね。

また、受講費用は税込み7,500円です。受講費用を支払わないともちろん受講資格はありませんので、払い忘れに注意しましょう。

試験日

基本情報技術者試験は毎年、上半期と下半期の間でそれぞれ1回ずつ実施されています。

試験の日は午前試験と午後試験があり、午前と午後で出題形式に違いがあります

午前試験 午後試験
試験時間 150分 150分
出題形式 マークシート方式で回答 長文読解式多肢択一で回答
問題数 全80問

<内訳>

  • テクノロジー系50問
  • マネジメント10問
  • ストラテジー系20問
全11問

(内必須問題である情報セキュリティ、データ構造及びアルゴリズム、言語問題3問を含む5問を回答)

特に午後の試験には特徴があり、全11問出題されますが、必須問題3問以外は、自信で2問を選んで回答すればよいことになっています。

基本情報技術者試験の合格基準

基本情報技術者試験の合格基準は、午前試験・午後試験共に60点以上(100点満点中)となっています。

難易度・合格率

2022年(令和4年)の5月に実施された基本情報技術者試験の合格率は38.3%でした。

合格率の詳細
受験者数 37,574名
合格者 14,399名

参照:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式),独立行政法人情報処理推進機構

基本情報技術者試験に合格するための勉強方法

情報技術者試験に合格するためには、上記で紹介した10個の科目を勉強し、理解する必要があります。

情報技術者試験はIT知識の基礎の部分が出題されますが、すでにIT系の仕事に関わっている人でない場合、難易度が高い可能性があります。

また、IT系の仕事をしている人でも、その企業独自の方法で学んでいたり、IT全般に関する基礎知識はないというケースもあるでしょう。

そこで受験者の状況別に、基本情報技術者試験に合格するための勉強方法2つを解説していきます。

受験者の状況 おすすめの勉強法
・すでにITに関わる仕事で基礎的な知識がある方

・IT系の仕事はしているけれど基礎知識全般に自信がない方

書籍やネットを活用して独学で勉強する
・これからIT系の仕事を始めたい人

・仕事が忙しく勉強のスケジュールを立てる暇がない人

スクールで計画的に習得する

ネットや書籍を活用して独学で勉強する

すでにITに関する豊富な知識屋経験があり、上位資格習得のために基本情報技術者試験を受けたい方や系の仕事はしているけれど基礎知識全般に自信がない方は、ネットや書籍を活用して独学で勉強する方法があります。

なお、最低必要勉強時間は200時間が目安です。もちろん現在の知識や理解力により個人差があります。

独学する勉強方法を2つご紹介します。

ネット

ネット上には基本情報技術者試験の過去問題を紹介しているサイトが数多くあります。

また、主催であるIPAのホームページにも過去問題が掲載されており、 試験要綱・シラバスでは試験に必要な内容が紹介されています

これらを参考に独学でも勉強が可能です。特に過去問題はやっておくべきでしょう。

書籍

基本情報技術者試験のための書籍も数多く出版されています。このなかには試験対策がポイントを絞って分かりやすく紹介されており、過去問題もまとめられています。

書籍であれば、持ち歩いて通勤中やちょっとした隙間時間に勉強することができるでしょう。電子書籍ならもっと手軽に勉強できますね。

スクールで計画的に習得する

これからIT系企業に就職したい学生やIT系の職種に転職したい方、さらに現在、忙しく個人でスケジュールを立てて勉強することが困難な方は、スクールを利用して勉強する方法がおすすめです。

スクールで学ぶメリットは以下の3つです。

  • 段階的に理解できたかを確認しながら学べる
  • 必要な内容をこぼさず学べる
  • 第3者がいることで、忙しいなかでも時間を取って勉強を継続しやすくなる

もちろんスクールに通うには費用も時間も取られるので、そこはデメリットに感じるかもしれません。

しかし、長い目でみて、本気で「基本情報技術者試験に合格したい」「ITの基本知識を理解して活躍できる人材になりたい」と考えるならば、スクールで学ぶことは消してマイナスではないでしょう。


まとめ

ITがどの業態でも欠かせなくなった昨今。IT人材にはさまざまな可能性が広がっています。IT業界で働きたい人、すでにIT業界にいるけど基礎から網羅的な知識を身に付けたい人、資格を取って仕事に生かしたい人は、基本情報技術者試験を受講してみるとよいでしょう。

基本情報技術者試験は、数ある情報処理技術者試験のなかで、2つだけある国家資格です。クノロジー系、マネジメント、ストラテジー系の10科目を学び、基本情報技術者資格を習得することで、就職を有利にしたり、IT業界での活躍の幅が拡がることでしょう。

合格率は38.3%とやや難関なため、できれば合格ノウハウのあるスクールに通って、効率的に勉強するのが合格への最短の道となるかもしれません。

ぜひ基本情報技術者資格を取得し、社会で役立つ人材として活躍してくださいね。