『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』感想レビュー | 感動+実益のある素晴らしい本

情報過多時代に生き残れ!ファンベースで自社のファンを作ろう

いい製品を作ったら売れる時代は終わり、多くの情報であふれる時代になりました。

そんななかで企業が生き残っていくには、ファンベースの考え方が欠かせなくなっています

ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンと共に中長期的に成長する商売方法です。


ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー

ファンベースの実践例が分かる本

この本は、前作「ファンベース」(ちくま書店)が大きな反響を呼び、「ファンベースをどう実践していけばいいのか」が分かるように作られた企業の事例集です。

この本は大きく2部構成になっています。
前半: ファンベースの分かりやすい解説を漫画
後半: 実際にファンベースを活用した事例

■この本で得られる知識
ファンの重要性
ファンベースの実用事例
競合に負けない会社ブランド作りの真図

マーケティングの新常識を生み出したベストコンビの共著

著者は、2018年に発売され今なお根強い支持を受ける本「ファンベース」の著者・佐藤尚之氏と、ファンベースカンパニー代表 津田匡保氏の共著。さらにファンベースを分かりやすくまとめた漫画をおぐら なおみ氏が手掛けています。

こんな人におすすめ
競合に負けない強みが欲しいマーケター
安定収入を得たい経営者
経営戦略のコンサルタント
営業・クリエイター ほか

日本の3本指に入る大手広告制作会社から大企業の案件を勝ち取ったファン育成を重視する制作会社でマーケティングを学んだAoが『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー 』を、マーケティング知識を織り交ぜながらご紹介します。

Ao

ファンベースは企業の根幹を支える強みになる

ファンベースは、今後のマーケティングに欠かせない企業マインドです。 その理由を簡単にまとめてご紹介します。

ここでいうファンとは、自社を支持してくれている人です。
ファンがいる主なメリット3つをまとめました。

1、ファンは売上のほとんどを支えている

現在は、情報とモノがあふれています。一方、人々は特別な体験を求める傾向にあります。
市場は「モノを所有する時代」から「特別な体験を買う時代」になったのです。

だからこそ自社の製品やサービスを売るために、注目すべきはファンの存在です

◆某飲料メーカーの売り上げと、購入者の分類を見てみましょう。

顧客層のグラフ

コアファンは全体の2割であるにもかかわらず、売り上げの4割「コアファン+ファン」では、売り上げの85%をファンが占めていることが分かりますね。

ほかにもおよそ2割がコアファンが全体の80%の売り上げを支えている事例はいくつも確認できます。これを「ニハチの法則」「パレードの法則」といいます。

パレードの法則が確認できる事例
某食品メーカー 
某スーパー
スポーツチーム
BtoB企業 ほか

Aoの一言メモ
高度経済成長期では、いいものを造る製造ラインや販路を持つ大企業が強い時代でした。しかし、現在はファンとのつながりを大事にする企業であれば、中小でも大企業に勝てる時間になっています!

Ao

2、ファンは広告塔になってくれる

インフルエンサーを広告塔に使う企業が多いですが、実際にはそんなに大きく売り上げに影響はしません。一番売り上げに貢献しているのは、ファンの口コミです。

購買意欲に影響を及ぼす要因のグラフ
広告では流れてしまったものも、あなたの友人や人からのおすすめなら素直に響きませんか?

口コミの図

100人のコアファンがいるとして、それぞれが仲のいい友人10人に口コミしてくれた場合、数万~数百万と広がる可能性があります。

Aoの一言メモ
ファンは、新商品自体を検討するより前に、メーカーや企業ブランドを信頼して新製品でも悩まず購入してくれます。ブランドへの信頼が先立っているため「誰よりも早くその製品を体験して発信したい」という心理が働くのです。
そしてその良さを宣伝してくれたり、惜しい内容はアドバイスもくれます。

Ao

3、ファンのために成長できる

ファンをコアファンにして、ずっと指示し続けてもらうためには、ファンの人生が充実する製品やサービスを提供し続けることが必要です。その結果、自社の製品やサービスは、ハイクオリティなものになるでしょう。

ファンの意見に耳を傾けたり、ファンが驚くものを発売したりすることで、自社も成長させることができるのです。

この本で紹介されている事例

頭で理解できても自社の場合にどう実践するか、イメージが沸きづらいかもしれません。
そこで『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』では、実際にファンベースを活用した戦略で成果を挙げている企業の事例を複数紹介しています。

ロングセラーブランドが実践するファンベース

・読売巨人軍編
・カゴメ編
・レタスクラブ編

 

ベンチャー&新規事業で必要なファンベース

ネスカフェ アンバサダー編
mineo編
ユーグレナ編
ADDress編
愛されブランドに学ぶファンベース
イケウチオーガニック編
スープストックトーキョー編
里山十帖編 岩佐十良さん(自遊人)

ちなみに「ビジネス本を隙間時間に勉強したい」という方は、本を聴くサービス「Audible (オーディブル) 」がおすすめですよ。
家のことや通勤時間の合間に勉強できるからとっても便利。私も活用しています。


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Ao

限定コミュニティサイトで売り上げが上がったKAGOME

事例のなかにも紹介されているKAGOMEは、コアファンが全体の購入者の2.5%という少数でありながら、売り上げの30~40%を占めていました

しかし、コアファンに対し何もしなかったところ、売上は少しずつ減少していったのです。

そこでファンベースの考え方を導入。上得意客を集めた限定コミュニティサイト「&KAGOME」を作ったことで、売り上げが伸びたのです。

なぜ限定コミュニティサイトで売り上げがあがったのでしょう?
それにはファンベースのこんなポイントが隠されているのではないでしょうか?

限定サイトであることで、コアファンは特別扱いされていると感じた
コアファンに「KAGOMEの中の人」を感じさせることで愛着や応援したい気持ちを与えた
コアファンの意見を聞いた商品開発をすることでKAGOMEが特別な存在になった

これらはすべてファンベースの考え方が反映されています

本のなかでは、KAGOMEの状況や取り組みやその結果についてより詳しく紹介されていますよ。

もっと詳しくファンベースの思考を知りたい方は、前作「ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)」もおすすめです。

長く愛される会社になろう!

製品や商品を宣伝するだけではだけでは一過性の収益のみになってしまう時代です

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中長期的に安定した経営をするためには、自社自体のファンになってくれる人を増やして、さらにファンをコアファンに育てることが必要です。
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また、自社を愛してくれるファンと共に成長することは、事業を行う喜びにもなるでしょう
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ファンベースをどう実践すればいいのか知りたい方は、ぜひこの『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』を読んでみてはいかがでしょうか?

Ao

今回ご紹介した本の購入はこちらから


ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー

著者名 佐藤尚之、津田匡保/著 おぐら なおみ/漫画

発行元 日経BP

発行日 2020年11月10日

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