『リモートマネジメントの教科書』 感想・概要レビュー|生産性を下げない導入方法とは

リモートワーク導入が組織の強みになるマネジメントとは

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で、リモートワークを導入した企業、さらにこれから導入される企業は増えていることでしょう。

そんななか「リモートワーク導入をすると、生産性が下がるのではないか」という懸念が多く聞かれています。

リモートワークの課題

リモートワークでも生産性を下げず、情報を守り、人材管理をするにはどうすればよいのでしょうか?

今回は、リモートワーク導入に役立つ人材マネジメント方法が分かる本『個と組織を生かす リモートマネジメントの教科書』をご紹介します。

■この本で得られる知識
リモートワーク導入時に必要なこと
リモートワーク導入後に気を付けるべきこと
リモートワーク導入後のマネジメント方法

著者はリモートワーク導入支援のプロ

リクルートマネジメントソリューションズ シニアコンサルタントとして150以上の150 社以上を担当。主任研究員として、クライアントの働き方改革やリモートワーク導入支援を行っている。

こんな人におすすめ
リモートワークマネジメントを行う人
経営者、人事
一般の従業員

IT系企業の在宅ワーク移行に伴い、チーム内ルールの策定。マーケティング知識のオンラインセミナーの開催するなど、リモートワーク環境での仕事環境整備と情報発信を行う。さらにフリーランスのライターとして長年、自宅で仕事できる環境づくりをしたきたAoが独自視点で『個と組織を生かす リモートマネジメントの教科書』をご紹介します。

Ao

そもそもテレワークの定義は?

始めに、そもそもリモートワークとは何か。メリットや課題などを解説します。

※この内容が不要な方は『個と組織を生かす リモートマネジメントの教科書』の内容レビューへ進んでください。

リモートワークとは?

総務省の定義では「テレワーク(リモートワーク)とは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方※1としています。

2012年、政府は日本人の働き過ぎ防止のため、働き方改革の一環としてテレワーク導入を推奨。以下を目標に掲げました。

政府の目標
2020年までにテレワーク導入企業を2012年度比で3倍

週1日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数を全労働者数の10%以上

以下は、2012年に公表された世界のテレワーク導入状況です。
世界の各国と比較するとアジアのリモートワークはあまり普及していないことが分かりますね。

リモートワーク導入率※2

しかし、なかなかテレワーク導入は進みませんでした。
2020年の新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークが急速に増えています。

テレワークのメリットは?

テレワークには以下のようなメリットが考えられます。

企業のメリット
非常時の業務継続
人材確保、離職率の低下
販管費(オフィスコスト)削減
生産性向上(業務改革)

従業員のメリット
多様な働き方
 (育児・介護、Wワークなどとの両立)
通勤時間やストレスの軽減

 

テレワークの課題は?

テレワークにすると以下のような懸念があるといわれています。

企業の課題
生産性の低下
十分な人材教育
商談・営業のハードル
情報セキュリティの保護 など

従業員の課題
コミュニケーションが図れない
会社のツールが使えない
家の状況による集中できない
オン・オフの切り替えが難しい
健康管理が難しい 
など

そんなテレワークに対し『リモートマネジメントの教科書』は、理想的な解決策を提示してくれます。

Aoの一言メモ
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リモートワークで生産性を下げないためのマネジメントの実践

それでは『個と組織を生かす リモートマネジメントの教科書』の話に進んでいきましょう。

この本は、リモートワークの生産性を下げないために管理者側は何を行うべきかの教科書です。

具体的な内容を見ていきましょう。

リモートワークによる変化を知ろう

リモートワーク導入では、どのような変化が起こるのでしょうか?
また、マネージャーはその変化にどのように対応すればよいのでしょうか?

・メンバーは自宅に仕事環境を整える必要がある
 →
マネージャーは状況を把握し、必要なサポート行う

・自宅では、個々がどのように仕事を進めているか把握しづらくなる
 →組織と個人の生産性や成果を把握できるように可視化する

・メンバーの会社への帰属意識が薄れたり、孤立したりすることがある。
 →必要なタイミングで接触を図れる機会を作る

リモートの人材マネジメントを行おう

この本では、「3つの『こ』」と「10のポイント」というマネジメント方法を提唱しています。

■3つの『こ』
 ・個(こ)として立つ
 ・心(こ・ころ)の距離が近い
 ・ここがいい

■10のポイント
 ・メンバーが自走できるようなゴールを置く
 ・メンバー・仕事を見積り、任せる
 ・成果創出の支援をする
 ・関与のタイミングを見極める
 ・成果とプロセスを振り返り、メンバーのブランドをつくる
 ・気にかける
 ・縦をつなぐ
 ・横をつなぐ
 ・メンバーのパフォーマンス向上に環境づくりで寄与する
 ・ライフを大事にする

概要だけお伝えすると、以下のような内容になります。

  • メンバーが自走できるよう、目標(ゴール)の設定、プロセスと成果の評価する

  • 組織内でのメンバーのスキルの周知し、ある範囲で「任せ」、関与のタイミングを考える必要がある

  • 常にメンバーを気にかけること、縦(上司)と横(メンバー同士)をつなげる

  • メンバーのパフォーマンスが向上するよう環境づくりをサポートする

  • メンバーの生活や仕事以外の活動を大事にする(プライベートに立ち入るという意味ではない)

この本には、マネージャーがこれらを実践できるよう、「3つの『こ』」と「10のポイント」それぞれについて詳しく解説しているので、リモートワークのマネジメントを行う際に、参考になるでしょう。

リモートワークはピンチでなくチャンス!

リモートワーク導入に、懸念やネガティブな意見を持つ経営者や管理者が多いでしょう。
しかし、リモートワークはチャンスであるとこの本ではいっています。

オンラインミーティングによるフラットなコミュニケーションの実現

リモートワークでは、オンランミーティングやオンライン会議が行われるようになります。

オンラインの場合、PC画面で参加者全員の表情や声のトーンなどをしっかり確認できるので、個人の状況や熱意の把握、ファシリテーターや発言者の声がしっかり伝わることがメリットであるといいます。

ただし、オンライン環境が整っていないケースでは、上手くつながれない可能性もあるので環境整備が大前提となります。

働きやすさの意味の変化

著者は、会社は「働きがい>働きやすさ」と捉える人が多かったといっています。しかし、リモートワークすることで、職場(自分で作った仕事環境)が働きやすい環境だと感じるといっています。

これはメンバーのみならず、マネージャーにとっても同様で、働きやすい環境で仕事ができることはメリットであるといっています。

社内外とのコラボレーションの機会創出

リモートワークになることで、タスクの割り振りや評価、管理、また外部とのやり取りなどもシステムが導入されたり、システムかされたり、ルールが整備されます。

これにより仕事がスムーズにできるようになったり、依人化が解消できたり、情報の共有化が進む可能性があります。

Aoの一言メモ
リモートワークではコミュニケーションが図りづらいといいますが、個人的には「できない」という視点で物事を考えるべきではないと思います。「できない」のではなく、「どうすればできるか」を考えていくことで、会社にもメンバーにもよい環境づくりが進むでしょう。

Ao

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※1出典:テレワークの推奨,総務省(2021/09/04最終確認日) https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/
※2出典:テレワーク推進に向けた政府の取組について/総務省(最終確認日201/09/04)https://www.soumu.go.jp/main_content/000433143.pdf